不織布とは?素材の特徴・製造方法・選び方を専門店が解説

最終更新日: 2025年4月3日 by 梅子

不織布ってどんな素材?

不織布とは、文字通り「織られていない布」のこと。繊維を織ったり編んだりせず、接着や熱圧着などで結合させたシート状の素材です。
軽くて通気性があり、破れにくいという特徴があり、ギフトラッピングアパレル包装エコバッグなど多くの場面で使われています。

不織布について

不織布の基礎知識

不織布の読み方は?

「不織布」は「ふしょくふ」と読みます。
「ふおりふ」や「ふしきふ」などと誤読されがちですが、正しくは「ふしょくふ」です。
「織らない布=不織布」という意味ですが、読みづらいと感じる方も多いようで、「読み方」で検索されることもあります。

不織布は英語で何と言う?

不織布を英語で何と言いますか?

不織布は英語で「nonwoven fabric」といいます。”nonwoven” は「織られていない」、”fabric” は「布」という意味で、そのまま直訳された名称です。海外の資材メーカーや展示会などでもこの表現が一般的です。

不織布と織布の違いとは?

不織布は、「織らない布」という意味の単語で、その名の通り織らずに製造された布です。
一方、織布は「織る布」であり、縦糸と横糸を組み合わせて製造されます。
不織布は織られていないため、生地を切ってもほつれにくいという利点があります。
しかし、強度は織布に比べて劣る傾向があります。また、不織布は熱にも弱いため、基本的にアイロンがけは避けたほうがいいでしょう。

熱で溶けた不織布の画像

👉【不織布にシワがついたら?アイロンで安全に伸ばす方法とおすすめ製品も紹介

不織布はどう作られる?製造方法を図解で紹介

不織布の製造方法は、ケミカルボンド法やニードルパンチ法など様々な方法がありますが、ラッピングの森で取り扱っている不織布はスパンボンド製法で生産されています。

この製法では、まずポリマーと呼ばれる合成樹脂を押出機の中で加熱して溶融します。
次に、細い穴がたくさん開いた紡糸ノズルから溶融ポリマーを押し出し、長繊維(フィラメント)を作ります。

その後、引取り・分散装置の中で繊維を均一に分散させ、スクリーンベルトの上に流します。流れる繊維を熱エンボスロールで圧着し、ボンディング(接合)します。こうしてできたシートが不織布となります。生地の凸凹は、エンボスロールの柄によって形成されます。

不織布の製造方法

簡単に言うと、合成樹脂を熱で溶かしてソーメンのように伸ばし、それを平らに圧着したもの
スパンボンドは不織布の中でも特に丈夫で、業務用途にも広く使われている製法です。

その他の製法もあります

ラッピングの森ではスパンボンド製法を主に扱っていますが、不織布には他にもさまざまな製法があります:

  • メルトブローン製法:非常に細かい繊維で構成され、フィルターなどに使用されます。
  • ニードルパンチ製法:繊維を針で物理的に絡ませて形成する方法。厚手でしっかりとした質感になります。
  • ケミカルボンド製法:繊維を接着剤などの化学薬品で結合させる製法。柔らかい質感が特長です。

💡 関連情報: より詳しい素材の性質についてはこちらの素材解説ページをご覧ください。主にスパンボンド製の不織布を取り扱っており、用途に応じて厚みや手触りの異なる素材を用意しています。

素材ごとの違いと選び方|PP・ポリエステル・その他

不織布と一口に言っても、素材によって性質や用途が異なります。以下に代表的な素材と特徴をご紹介します。

  • ポリプロピレン(PP)不織布:軽量でコストパフォーマンスが高く、ギフト包装やショッピングバッグに最適。
  • ポリエステル不織布:繊維がなめらかで上品な印象。アパレルや高級ギフトにも使われます。
  • 複合素材やPETなど:イベント向けや透明感を活かしたデザインに使われることも。
ポリプロピレン不織布

🛍 この素材を使った製品を見る:

▶ 各素材の特徴はこちら:不織布の素材について

不織布は燃える?分別やリサイクルの考え方

不織布はポリプロピレンなどのプラスチック系素材でできているため、基本的には燃やすことができます。ただし、各自治体のゴミ分別ルールに従う必要があります。

もっと詳しい素材別の実験や燃焼性について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください: ▶ 不織布は燃やせる?火と水の実験結果まとめ

不織布は燃える?

不織布ってどこで使われているの?

身近な生活用品から、業務用まで幅広く活躍

不織布の用途とは?

マスク、カイロ、農業資材、自動車部品など、さまざまな分野で使用されています。 なかでも、不織布の軽さ・通気性・加工のしやすさが評価されています。

ラッピングの森での用途は?

私たちが取り扱う不織布は、主に以下の用途で使われています:

こうした製品は、持ち帰ったあとも再利用されやすく、販促物としても高い効果を発揮します。

不織布はプラスチック?リサイクルの対象?

不織布は“繊維”です

不織布はポリプロピレンなどの樹脂から作られていますが、JIS規格では「繊維」として定義されており、プラスチックではありません

ラッピングの森の商品はリサイクル法の対象外です

経済産業省の「容器包装リサイクル法」では、繰り返し使用されるものは対象外とされています。
ラッピングの森で取り扱っている不織布バッグやラッピング用品もこの対象外です。

ラッピングの森の商品はリサイクル法の対象外です

🔁 再利用できるラッピング資材として、環境にも配慮できます!

参考:経済産業省「容器包装リサイクル法」

不織布のメリットとデメリット

不織布のメリットとは?

  • 製造が迅速で生産コストが低く抑えられる
  • 大量生産が可能で価格が安価
  • 織られていないため、ほつれにくい
  • 生地端の処理が不要で加工がしやすい
  • ポリマー製で軽量
不織布はハサミで切ってもほつれません
不織布はハサミで切ってもほつれません

不織布のデメリットとは?

不織布は直射日光の当たらない場所で保管してください
  • 強度は織布に比べて劣る
  • 紫外線に弱く、長期保管には工夫が必要(直射日光は避ける)

不織布は燃える?分別やリサイクルの考え方

不織布はポリプロピレンなどのプラスチック系素材でできているため、基本的には燃やすことができます。ただし、各自治体のゴミ分別ルールに従う必要があります。

もっと詳しい素材別の実験や燃焼性について知りたい方は、こちらの記事もご覧ください: ▶ 不織布は燃やせる?火と水の実験結果まとめ

不織布製品はどう選ぶ?専門店の豊富なラインアップ

ラッピングの森は、不織布専門店として以下のような製品を幅広く取り揃えています:

いずれも業務用に適したサイズ展開と色バリエーションがあり、ほぼすべての商品で名入れ印刷が可能です。

無料サンプル・ご相談はこちらからどうぞ

「どの素材が適しているかわからない」「印刷の発色が不安」そんな時は、まず無料サンプル請求をご利用ください。製品代は無料で、実物を手に取って確認できます(※一部大型商品を除く)。

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無料サンプル・ご相談お待ちしております。

素材や印刷についてのご相談も大歓迎です。専門スタッフが対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

以上が、専門店「ラッピングの森」だからこそお届けできる不織布ガイドです。

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より詳しい活用法や製品情報は、以下のガイド記事もぜひご覧ください:

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