最終更新日: 2024年6月10日 by 梅子
商品を新しく開発する際には、多くのコストがかかりますが、オリジナルパッケージの変更は比較的低コストで商品をリニューアルできる利点があります。
本記事では、オリジナルパッケージを販促の一環として活用し、ブランド認知を向上させる方法を紹介します。
目次
オリジナルパッケージデザインの重要性について
オリジナルパッケージによる、他社との差別化
オリジナルパッケージを制作するメリットとデメリットとは?
オリジナルパッケージを制作するメリットについて
オリジナルパッケージを制作するメリットは、商品の独自性を高め、ブランドを確立できる点です。
商品のリニューアルも比較的手軽にでき、いつもの商品に再び注目を集めることも可能です。
こうしたパッケージデザインの工夫は、顧客との信頼関係を築くためにも非常に有効です。
オリジナルパッケージを制作するデメリットについて
オリジナルパッケージを制作する際には、デザイン費用や開発費用がかかることが一つのデメリットです。
また、独自のデザインを採用することで在庫管理の負担が増えることも考えられます。
これらの点を十分に検討し、コストや在庫の管理体制をしっかりと整えることが重要です。
オリジナルパッケージ制作は、素材選びから
パッケージで使用される主な素材とは?
パッケージを制作する際には、まずどのような素材を使用するかを考える必要があります。
一般的に、パッケージで使用される主な素材としては、以下のような選択肢があります。
紙素材
メリット
- 手に入りやすく、印刷適性が高いため、パッケージ制作に非常に適しています。
- 加工のバリエーションが豊富で、デザインの幅が広がります。
デメリット
- 水に弱いという特性がありますが、撥水加工を施すことで解決できます。
- 再利用にはあまり適しておらず、アフターユースが難しい場合があります。
- パッケージが使用後すぐに廃棄される可能性が高い点が、紙素材のデメリットと言えます。
プラスチックフィルム素材
メリット
- 安価であり、パッケージ素材として人気があります。
- CPPやOPPなどのフィルム素材は水に強く、丈夫で軽量なため、輸送費を抑えられます。
- 透明性が高く、中身が見えるため、視覚的な効果も期待できます。
デメリット
- オリジナル製品を制作する際には大量のロットが必要となる場合があります。
- 再利用にはあまり適しておらず、環境に配慮したパッケージを求める場合には他の素材を検討する必要があります。
不織布素材
メリット
- 不織布素材は安価であり、加工が容易なため、多くの人に利用されるパッケージ素材です。
- 手触りが生地のようで高級感があり、長期間の使用が見込まれ、アフターユースも期待できます。
- 印刷や加工が簡単であり、多様なデザインを実現できます。
デメリット
- 紫外線に弱く、さらされると劣化が進みやすいです。
- フィルムなどに比べると高価であるため、コストがかかります。
- 適切な保管や使用環境に注意が必要ですが、これらの要素を考慮しても、不織布素材は多くの利点を提供する優れた選択肢です。
布素材
メリット
- 高級感があり、アフターユースが容易なため、パッケージ素材として人気があります。
- 布素材のパッケージはお客様の手元に長く残りやすく、再利用されることが多いため、ブランドアピールに最適です。
デメリット
- 加工方法がミシン縫製に限られるため、製作に手間がかかります。
- 材料費が他の素材に比べて高くなるため、大量生産や低コストでのパッケージ制作には向いていないかもしれません。
パッケージ素材としての不織布
ラッピング専門店「ラッピングの森」は、不織布製品の専門店です。
不織布製品のパッケージには、お客様に再利用していただけるというメリットがあります。
パッケージとして使用後、そのまま廃棄するのではなく、小物入れやエコバッグとして活用するお客様が多いです。
そのため、お客様に長く手元に置いてほしい、再利用してほしいとお考えなら、不織布製品をおすすめします。
オリジナルパッケージの制作方法とは?
オリジナルパッケージを制作する方法は、大きく分けて3つあります。
それは、市販品にオリジナルの印刷を施して注文する方法、別注品を注文する方法、セミオーダー品を注文する方法です。
市販品にオリジナルの印刷を施して注文する方法
オリジナルパッケージを最短で作成する方法は、市販品に自社ロゴやキャラクターなどを後入れで印刷する方法です。
市販品への印刷ですので、小ロットで比較的短納期での納品が可能です。
デメリットは、市販品のデザインをベースとするため、自由なデザインは難しい点と、一から作成する方法と比べるとコストがかさむ可能性がある点でしょうか。
別注生産でオリジナルパッケージを注文する方法
別注生産は、素材決めからサイズ決定、デザインなどすべてを一から作成して注文する方法です。
この場合、大量に生産することができるため、1枚あたりの価格を抑えることが可能です。
ただし、デメリットとしては、ロットが多くかかることと、納品までの日数が市販品に比べて長いことが挙げられます。
セミオーダーでオリジナルパッケージを注文する方法
ラッピングの森では、巾着袋のみセミオーダーで注文を承っています。
サイズは3種類から選択可能で、リボンの色や印刷デザインも自由に設定できます。
ロットは小ロットから対応可能で、納期も比較的短く可能です。
ただし、デメリットとしては、制作可能なサイズには制限があり、市販品に印刷するよりも納期が長くなることがあります。
市販品にオリジナル印刷を施して注文する方法とは?
市販品にオリジナル印刷をする場合のメリットとデメリット
ラッピング専門店「ラッピングの森」のように、自社で展開している製品に印刷を施してオリジナルパッケージを制作してくれる会社は数多くあります。
市販品に印刷を施す場合、在庫管理は各運営会社が行っているので、大量の在庫を抱える必要はありません。必要な分だけ注文ができます。
ただし、市販品に印刷をする場合、自分に合ったサイズや色を見つける手間がかかることや、印刷可能な場所や範囲が限られることがあります。
また、製品を最初から作る方法に比べて、価格が高くなることもあります。
それでも、この方法はオリジナルパッケージを素早く手に入れることができ、納期も短いのが大きなメリットです。
市販品にオリジナル印刷をする際に用意するものは?
市販品にオリジナル印刷を施す際に必要なものとして、まずオリジナル印刷のデータが必要です。
別注生産で注文する方法とは?
別注生産でオリジナルパッケージを制作する場合のメリットとデメリット
別注生産とは、「特別注文」の略称で、市販品とは異なり、オーダー会社側で製品の素材や色、形状、サイズなどを指定して注文する方法です。
この方法の大きなメリットは、オーダー側で希望通りの製品を制作できることです。しかし、そのオーダーに応えられる企業を探す必要があります。
デメリットとしては、最初から制作するため、制作期間が長くなることが挙げられます。
特に海外品の場合、「ラッピングの森」の例では通常3か月ほどかかります。
また、大量生産が必要なため、ロット分の在庫の引き取りが必要となります。
これには在庫スペースの確保も含まれるため、別注生産の際にはこれらの点に注意が必要です。
↓えにし屋様のサイトはこちらから
※今回、許可をいただき製品の撮影をさせていただきました。
「ラッピングの森」ではサイト掲載の許可をいただきましたら、撮影スタッフのほうで納品商品の撮影もさせていただきます。
セミオーダーでオリジナルパッケージを注文する方法とは?
セミオーダーでオリジナルパッケージを制作した例は?
制作会社側で印刷以外にも製品に関わるカスタマイズが可能な注文を、ここではセミオーダー注文と呼びます。
例えば、紙袋であれば持ち手の素材や色を変更したり、中入れの底台紙の素材を変更したりすることができます。
巾着ラッピングであれば、ひもの色を変更することができる場合もあります。
「ラッピングの森」では、セミオーダー注文として、平袋のリボンの色を変更することが可能です。他にも、マチ付き加工や持ち手のくり抜き加工など、さまざまな加工を承っています。
特に、セミオーダーで作る巾着袋は、生地から印刷をして生産し、ひもの色を選択できるという珍しいサービスを提供しています。
生地から印刷するため、全面に柄を印刷することが可能です。
セミオーダーでオリジナルパッケージを制作する場合のメリットとデメリット
セミオーダーのオリジナルパッケージのデメリットとしては、カスタマイズの範囲が完全な別注生産ほど広くないことが挙げられます。また、カスタマイズによっては追加費用がかかることもあります。
そして、制作期間も既製品に印刷を施す方法より長くなる場合があります。
それでも、セミオーダーは、比較的低コストでオリジナル性の高いパッケージを制作できる点が大きなメリットです。
企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能で、ブランドイメージを強化するために非常に有効な方法と言えるでしょう。
まとめ
オリジナルパッケージの制作方法には、市販品への印刷、別注生産、セミオーダーの3つの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますが、企業のニーズや予算、納期に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
「ラッピングの森」では、さまざまなカスタマイズに対応しており、お客様のブランドイメージを強化するためのサポートを提供しています。